どこか惹かれるところがあってなんとなく集めてはみたが、意外と活躍の場はなくそのポテンシャルを持て余していた感のあったAndroid端末たち。僕が所有しているのは「Galaxy Nexus」「Nexus7」「Nexus10」の3台ですが、なんと、これらAndroid端末たちを有効活用できる方法を見つけましたのでご紹介しようと思います!Canonの一眼レフユーザーは必見です!
Android端末がカメラの外部モニターになる!
使えるカメラはEOSのみ!(5Dmk3,60D,X4は確認済み)
今回使用するアプリ「DSLR Controller」の仕様上、外部モニター化できるのはEOSのみということらしいです。僕が外部モニター化に使用したカメラは5Dmark3。5Dはプロの現場でも使われる素晴らしいカメラではありますが、普段動画ばかりを撮っている僕にとって、致命的な欠点がひとつありました。
5Dmark3は液晶モニターがこっちを向かない。
僕は基本的に、撮影も出演もすべて自分一人だけで行なっているので、バリアングルモニターが付いていない5Dmark3はぶっちゃけ超きびしいんです!5Dmark3だけ渡されてもなんにもできません。
突如光を放ちだしたAndroid端末たち
外部モニター化できるという情報を知ったことによって、もういいかげんどうしようかと思っていたお荷物マシン「Nexusシリーズ」がにわかに脚光を浴びることとなりました。情報って大事ですね。
さあやってみよう!
それでは、Android端末の外部モニター化するために必要な手順をひとつずつ説明していきましょう。まずは準備するもの。
- 1.一眼レフカメラ(EOSのみ)
- 2.USBホスト機能付きのAndroid端末
- 3.USBホストケーブル
- 4.カメラ付属のUSBケーブル
- 5.Androidアプリ「DSLR Controller」
1に関しては冒頭にも書いた通りアプリの仕様上EOSのみとのこと。僕が動作確認したのは5Dmk3,60D,X4のみ。
2は外部モニター化する端末ですが、どのAndroid端末でも良いというわけではなく「USBホスト機能」が使えるものでなくてはなりません。試す前に「USBホスト機能」が使える機種かどうか確認しておいたほうがよいでしょう。
「USBホスト機能」とは?
たとえばコンピュータにキーボードやマウス、スマートフォンをUSB接続した場合、コンピュータが「ホスト」、キーボードやマウス、スマートフォンが「デバイス」となります。ホストとデバイスは、親と子のような関係ですね。
たいていは「デバイス」として認識されることの多いスマートフォンですが、機種によっては端末を「ホスト」として機能させることにより、キーボードやマウスを接続できるものがあります。そのような機能のことを「USBホスト機能」と呼びます。
そして、USBホスト機能対応機種をUSBホストとして使用する際に必要となるのが「USBホストケーブル」なのです。わかったかな!
3.USBホストケーブル
これがUSBホストケーブルです。普通のUSBケーブルとはちょっと違う特殊なケーブルです。
僕はとりあえずこれを買いました。
一口にUSBホストケーブルと言っても、探してみるとたくさん出てくるんです。こういった細かいパーツ系は、深入りするとややこしそうなので、僕はAmazonで間違いなさそうなケーブルを選んでみました。ちゃんと動作もします。よくわからない方はこれを買っておけば間違いないでしょう。
■商品購入ページ
4.カメラ付属のUSBケーブル
USBホストケーブルと普通のUSBケーブルを繋ぎます。カメラ付属のケーブルじゃなくても、カメラに挿すことができればなんでもいいと思います。
5.Androidアプリ「DSLR Controller」
そして最後はアプリ!「DSLR Controller」というAndroidアプリ(649円)をインストールします。これがないとなにもはじまりません。
いよいよ接続!
カメラとAndroid端末を用意します。今回はNexus7で試してみます。
「USBホストケーブル」と「普通のUSBケーブル」を繋ぎます。
USBホストケーブル側をAndroid端末に繋ぎます。
正しい順番があるのかどうかよくわかりませんが、僕はカメラの電源を立ちあげてから差し込むようにしています。
Nexus7の外部モニター化に成功!
やったね!接続すれば自動的にアプリが立ち上がる!
はじめての接続の際には、Android端末側にちょっとしたアラートが出てくるのですが、一度接続してしまえば、次からは自動的にアプリが立ち上がるようになります。
大画面でめっちゃ綺麗!
当然のことですが、5Dmk3のモニターよりも大画面です。多少のタイムラグはありますが、GoProアプリの無線プレビューの遅延に比べれば雲泥の差。運用上まったく問題ありません。画質も極端に落ちたりせず、まるで夢のような気分です。ただ、色味は若干変わってきます。
外部モニター側で操作できること。
けっこういろんなことができますよ。ザッと紹介していきましょう。まずはホワイトバランス調整。
ドライブモードの設定。
ピクチャースタイル。その他、ISO感度、シャッタースピード、絞りなど、基本的な項目はだいたい網羅しています。すごく便利!
タッチパネル操作でAFもMFも。
外部モニター側で「マニュアルっぽく」手動でピントを動かすことができます。あくまでもモニター側からの操作なので、レンズのスイッチはAFにしておく必要があります。もちろん指で触れたポイントでオートフォーカスも可能!タッチパネルで何気に便利。
5倍10倍表示できます。微妙なピント調整もできますね。またピント位置を記憶させておく機能もあります(記憶させた位置が微妙にずれるので個人的にはあんまり使えない機能だと思っています)。
撮影した写真のプレビューも可能。ただし動画はNG!
若干読み込みに時間はかかりますが、撮影した写真のプレビューはできます。ただ、いまのところ動画は確認できません(2013/3/5現在)。アップデートで動画にも対応してくれることを願います。
赤丸の下にあるボタンで写真が撮影出来ます。
なんかいろいろとできそうな歯車ボタン
右下の歯車のボタンを押すと、詳細な項目がズラッと出てきます。項目がたくさんあってなにやらいろんなことができそうな感じがするのですが、今回はこの中からひとつだけ、写真好きな方に役立ちそうな機能をご紹介します。
皆さんご存知、タイムラプス撮影ができちゃう!
これですよ、これ!僕が持っているCanonの一眼レフカメラはどれもタイムラプス機能がついておらず…まあ外付けのリモコンを買えばいいだけの話なんですが、まだ持ってなかったんですよ。
でもこれからは、たとえばGalaxy Nexusなんかがあれば、手頃な大きさでリモコンがわりに使えちゃったりするわけですよ!やったね、Galaxy Nexus!いままで雑に扱ってごめんよ!
記事が長すぎるので次回につづく♪
動画も長けりゃ、ブログも長い。
すみません!さすがに画像が多すぎてこれ以上書くとページが重くなってしまうので、つづきは次回にまわします!次回は、Android端末をカメラに取り付ける方法について書く予定です。それでは、じゃ~の〜!
EOS70Dはできますか?